第61回定例会 活動報告(2025.9.17)

サステナ研の9月例会では、研究会の分科会として活動しているミニ支援パックチームが中小企業向けESGセミナーで講演している「中小企業は取引先のESG対応要請にどうこたえるべきか」をテーマに、研究会メンバーより発表いただきました。

1.ミニ支援パックチームの活動

サステナ研の分科会の一つであるミニ支援パックチームは、中小企業のサステナブル経営やESGへの対応に向けた支援の活動をしています。中小企業に向けたへのセミナーを開催し、大企業におけるESG対応状況や中小企業の現状、ESG対応を行うことによる中小企業のメリットなどを紹介し、中小企業でのESG対応の支援に向けた取り組みを行っています。

2.中小企業に求められるESG対応

大企業では、投資家からの要請や国際的なルール整備、社会的潮流を背景にESG対応が急速に進んでいます。その結果、サプライチェーン全体での責任が重視され、下請けである中小企業にも同様の取り組みが求められる状況が広がっています。中小企業にも原材料調達、脱炭素、人権尊重、行動規範整備など多岐にわたる対応が求められ、応じない場合は取引縮小や停止といったリスクが生じる可能性も指摘されました。

一方で中小企業は、人材不足や資金面の制約、英語書類への対応、数値開示の難しさなど、実務面での課題を多く抱えています。

こうした状況を踏まえ、ESG対応を「負担」ではなく「経営強化の手段」として捉えることが重要である点が共有されました。

3.事例紹介

例会では、ESGを経営に取り入れ成果を上げている企業として、株式会社艶金、株式会社大川印刷、株式会社SAMURAI TRADING、ホットマン株式会社の4社の事例を紹介しました。

各社では、脱炭素経営による取引拡大や循環型ビジネスの創出、環境配慮型製品によるブランド価値向上などを実現しています。

これらの事例は、ESGの取り組みが企業基盤の強化や新たな価値創出につながることを示す好例として紹介されました。

4.中小企業が今すぐできる実践ステップとミニ支援パックチームでの支援

中小企業がすぐに実践できる対応として、まずは取引先から求められている内容を正確に把握し、自社の現状を整理することが第一歩となります。そのうえで、できる範囲から着実に取り組みを進めることが重要であると説明されました。

ミニ支援パックチームでは、企業ごとの状況や課題に応じて、社会課題の把握やありたい姿の設定、現状把握、ビジョン・ドメイン策定など、様々な支援メニューを柔軟にカスタマイズし、ESG対応を経営強化につなげるためのサポートを行っています。また、中小企業向けのセミナー等も開催しています。

5.まとめ

今回の例会を通して、中小企業にとって、ESGへの対応を実施していくにあたっての課題やリスクも少なからずあるものの、差別化の手段として取り組み、業績や企業価値の向上へつなげる一つの方法としても活用できることが紹介されました。私たちが中小企業の支援を行う際には、ESG対応を通して、大企業の要望に応えるのみならず、何を実現していくのか、いかに活用し、企業の成長につなげていくことができるかに注力することが重要と考えます。

当研究会では、加速する中小企業へのESG対応要請に向けた支援を行っております。どうぞお気軽にご相談ください。

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