2023年1月17日、第29回定例会をオンラインで開催しました。
23年初回は、サステナ研の会員からの発表会としました。テーマは「ISO認証とSDGsとの関連性」です。ISO関係の業務に従事されている会員の松谷さんに発表頂き、質疑応答やディスカッションで議論を深めました。
1. ISO認証とSDGsとの関連性
〇講師からの発表
発表内容は、以下の順番で進められました。
1.ISOとは何か
2.ISOとSDGsの親和性
3.ISOガイダンス規格
ISOについては、まったくの初心者でも分かるようにクイズ形式のイントロダクションで始まり、その後、各種の規格の説明をしていただきました。どんな仕事に従事していても、ISOと何らかのかかわりがあることが理解できました。食品安全に関するISO規格もあるんですね。
続けて、サステナ研として一番興味深い内容、ISOとSDGsの親和性について、SDGsの17のゴールとISO規格を結び付ける形で説明して頂きました。1~16のゴールはすべて、ISOの規格と結びついていることが分かりました。また、環境ISOの序文に「持続可能性」というキーワードがSDGsが出来る前から入っていたことが分かりました。これはすごい発見でした! その後、ISO14001にSDGsを組み込む事例の紹介がありました。具体的で、中小企業に提案できそうです。
その後、ガイダンス規格ではあるものの、人事・組織に関する情報開示のISO規格の動向について紹介がありました。アメリカでは、すでに全上場企業で人的資本情報開示が義務化されているとのこと。日本でもそのような動きがはじまるかもしれないと、興味深く聞かせていただきました。
〇 グループディスカッション、質疑応答
発表していただいた内容について、グループに分かれ、ディスカッションと質問内容のとりまとめを行いました。
質問内容は、多岐に渡り、具体的なISOの運用のコストや、コンサルティングフィーについての質問などもありました。実際のところ、ISO規格とSDGsを一緒に進めるべきか? ニーズはあるのか? といった点は、特に議論が盛り上がりました。
メンバーみんながISO規格の理解を深め、それぞれの業務に活かしていってくれることでしょう。松谷さん、ありがとうございました♡
2. 番外編(書籍紹介)
なんと、今回は講師役の松谷さんのオススメ書籍の紹介も番外編として実施しました!!
名和 高司先生の、「パーパス経営」です。508ページもある大作について、要点をまとめていただきました。著者の主張する、志本経営と日本企業への提言について、グループでの意見交換も行いました。「もう一度、志本主義という日本の原点に立ち返ろうではないか」という言葉、心に響きました。興味を持たれた方、是非ご一読お願いします。
以上、第29回の定例会のご報告でした。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。次回(2月定例会)は、第22回の定例会でお招きした、廣水さんを、再度お招きして、中小企業支援について、より突っ込んだ内容でディスカッションする場とする予定です。お楽しみに!
